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平成二三年
今年はどういう年になるか
年間を通じて心得るべきこと
教祖年祭 教主御親教 要旨
平成二三年二月四日〜平成二四年二月三日迄
祈りに真を尽くす年、雑念に気付いて無くしていく

 今年は、祈りに真を尽くす年であるということです。
 昨年の信仰実行目標で努力に尽きる年と教えて頂いていますが、祈りは、体では形に表せない事を現すものです。
 神様やご先祖様など見えない相手に自分の願いなど大切な事を伝える祈りは、人間にしかできないことです。

  祈りに集中する
 祈りに真を尽すとは、お祈りを大事にすることです。
 真心は人間は産まれた時から神様に頂いてきてい


ます。皆が持っているのです。真を尽くし、真心を働かし、祈りができる人というのは、神様に繋がる祈りをしていける人になるということです。
 私たちが、ご先祖様に感謝すると言っても、御先祖様に、「ありがとう」が聞こえますようにという思いでしていることは少なく、他の事をあれこれ考えながらお祈りしていることが多くあります。
 大祓詞を奏上しているときも他のことを考えていたり、流されてみんなと一緒にあげています。これはぼんやりしているのと一緒です。
 お祈りしなければいけないとイライラした気持ちで、祈りを粗末にしていることに知らないうちになって、集中しないまま雑念とか色んな思いを出して祈っています。
 これを、祈っている内容にふさわしい、集中して祈りをできる人に進んでいくということです。
 もう一回言うと「祈りに真を尽くす年」祈るということを大切に思うことです。
  
  雑念に気付いていく


 ぼんやりとした祈り、他のことが湧き出して集中を欠いたとか、散漫なということのない、雑念を無くした祈りをしていける人になる。
 祈っている時、どれほど色んな思いを出しているかに気付くことが大事です。
 集中しようと思っても、どうでも良いことにとらわれて、雑念を出しているかに気が付いていくことです。
  
  心だけでする尊い働き
 心だけ使ってすることは祈りです。祈るとき手を合わせますが、手を合わせると集中しやすいのです。
 額に集中したり、胸に集中したりしますが、祈りは心だけでする尊い働きで、体ではできないことです。心の力でやっていくことなのです。
 そうやって祈りに真を尽くしていく間に、心の力が強くなるのです。
 体でできない事を世の中に現していくのが祈りです。子供が学校に行く時、忘れ物をしないようにと


かケガをしないで帰ってきますようにと祈る。そして元気で帰ってきた時に御礼の祈りをする。
 自分の祈りで解決するとか、自分の祈りで何とかするのではなく、ひたすら願うことで、神様の力によって形に表して頂くのです。
 集中して祈り、祈りにふさわしい心で祈りを続けていける人になっていく。
 努力に尽きるということをしっかりやっていると、集中した祈りができる人に変わることができて、更に進んでいけるのです。
  
  ありのままを知る
 その結果もう一つおまけが頂けます。一日の終わりに自分の心の有り様を客観的に反省する、これを重ねていく中に自分のありのままを知る道が開けてくるのです。
 自然社の信仰は、自分のありのままを知ることを目的にしています。そのために「みおしえ」を頂いて自分を知ることを目指しています。
 一日の終わりに、客観的に自分を振り返ることを


続ける中で、自分のありのままが分かってくる。全てのことを受け入れていけることになっていきます。
 周りの人の短所にとらわれたり、反発したり対立してしまうのではなく、これは自分の鏡であると気付いていけるようになるのです。
  
     ◎
 この年も大変なことがいっぱいあると思います。しかし色んな事があっても、その中で自分のありのままを知って、すべての事を自分のこととして受け入れていける人に進んでいけばいいのです。
 世の中いろいろな事が起きてくると思いますが、そんなことに振り回されないで、信念を持って、教えに従って自分らしい幸せな歩み方をしていける道を付けていただける年である、ということに信念を持っていただきたいと思います。