今月の言葉 > 年間の心得 > 平成二十年 の心得

平成二十年
今年はどういう年になるか
年間を通じて心得るべきこと
教祖年祭 教主御親教 要旨
平成二十年二月四日〜平成二十一年二月三日迄
弱点を克服するため目的意識をはっきり持つ

▼弱点を具体的に知る
 今年ということについて申し上げます。
 今年は「弱点を克服する」年であるということです。
「弱点を克服するために目的意識をはっきりと持って生きる一年とする」ということです。
 そのためには、まず自分の弱点を具体的に知ることです。自分の弱点とか、わが店や我が社の弱点を知る。一人ひとり弱点はあります。「癖」ではなく弱点です。
 具体的にこういう弱点を克服しようと目的をはっきりさせる。色々弱点がある中でも、私はせっかちでお風呂がぬるいうちに案内してしまうとか、沸か


しすぎるとか、ご飯が出来てないうちに「どうぞ」と言ってそれからバタバタしてしまうとか。
 私はこういうところが弱いと思う具体的な事を一つ。弱点と思っていることがあれこれあっても一つでいい。
▼研鑽努力する
「一つ具体的な目的とするものを決めて、それに向かって研鑽努力する」
「積極的に生きるという実践努力をしていくことを求められる年」
 研鑽とは深く突っ込んで研究すること。この弱点を克服するにはこうしたらいいかなとか、あの人はどうやっているかと研究する。
 それが分かったら、それを克服することに努力する。着実に努力を積む。
「研鑽努力する、積極的に生きるという実践努力をしていくことを求められる年」ということです。
 自分の弱点を「癖だから」とか、私はこれは弱いんだからしょうがないと言っていたら、この年をもったいない年にしてしまいます。


 これが弱い、ここがダメと思ったら、それについて研鑽し努力をすることです。
 人がうまくやっているのを見て、どうしているのだろうと自分もやってみる、そして本を見たりして研究する。
 研究しないでやっても何をどう努力していいかわかりません。それでは自己流の努力に終わってしまいます。だから研究し努力する。そして必ずそれを実行する。
 求められていることに従って生きることが、この一年を幸せにしていくことになるのです。
▼目的意識をはっきり持っていないと
 はっきり目的意識を持っていないと世の中の周りの動勢に押し流されてしまうことになり、一年が無駄なことになってしまいます。
 弱点を克服するに当たって、まず自分は何が苦手かを知る。そして苦手な事から逃げないで取り組んで、乗り越えるという、弱点を克服する強い意志をもってこの一年を無駄にしないでほしいと思います。


 もう一回申します。
「弱点を克服するために目的意識をはっきりと持って生きる一年とする」
「具体的に目的とするものを決めて、それに向かって研鑽努力をする。積極的に生きるという実践努力をしていくことを求められる年である」
▼無駄にしないよう
 自分個人としてはこれ、お店としてこれと、自分はこれを目的としてやっていくという意識をはっきり持っていないと、世の中や周りの動勢に押し流されてしまうことになって、この一年が無駄なことになるということです。
 弱点を克服するに当たって、自分は何が苦手かをはっきりさせる。そしてこれが苦手だと分かったら、そこから逃げない。この一年はこれに取り組んで乗り越えるという、弱点を克服する強い意志を持って、一年を無駄にしないで精進してほしいと思います。
 人にはこれは苦手というものがいっぱありますが、一つ克服できたら大きく人間は変われます。


 これを乗り越えるというものを一つ決めて、それを克服するために研鑽し、努力し、逃げないで取り組んでいくという気持ちを持って一年間通して頂きたいと思います。
 必ずそれは乗り越えられます。乗り越えることを体が覚えたら一生の宝になります。そういう意味からしても有り難い年であると思います。

▼火の手があがりやすい
 もう一つ、火の手があがりやすい年ということです。
 火の用心に心掛けること。火の災いを受けることのないよう祈り、朝、神様にお参りする時、「火に気をつけますので火の災いを受けないよう、起こさないようお護りください」と祈ることです。
 そして常に穏やかな心で過ごすことです。イライラする、ぶつぶつ不足を思う、腹を立てる、これらは心の中の摩擦です。心に摩擦を持っていることは、火の粉が飛んできたら燃え上がる状態にあるということです。


 摩擦による熱を心に持っていると火の粉が飛んできたらすぐに燃えます。少しの摩擦でも火がつきやすい年であることを忘れず、常に穏やかな気持ちで過ごしてほしいと思います。
 夫婦でも親子でも、兄弟でも自分が穏やかな気持ちでいればケンカになりません。
 ケンカにもならないようなちょっとした事で、カーっとなってしまうことがあります。なぜか腹が立って、なぜあんなことを言ったんだろう、何であんなことしたんだろうと思っても遅い。やってしまったら元に戻りません。
 やる前に収められるよう、常に穏やかな心で暮らそうという気持ちを心に持って頂きたいと思います。