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の心得
平成十九年
今年はどういう年になるか
年間を通じて心得るべきこと
教祖年祭 教主御親教 要旨
平成十九年二月四日〜平成二十年二月三日迄
立場をわきまえ、けじめをつけて生きる
今年という年について申し上げます。
・ ◇ ・
今年は自然社創設60周年に当たります。50年の時は色々な記念行事が行われましたが、今回は大きな行事はやらないで、70年か75年の時にできたらと思っております。
50周年の時「教えを横に広げる」ということを挨拶で申し上げましたが、それに対して「自分が出来ていなければ…」と教祖が言われました。横に広げるについて、まず教えを伝えるべきは家族です。自分自身に教えを生きるきちんとした姿勢があれば家族に伝わります。
信仰とは心を浄めていくことであって、頭を使って勉強することではない。教えて頂いたことを心に頂き、心に頂いて身に習わせていくのが信仰です。だから自分に教祖の教えに従った素直な生き方があり、自然に従った素直な生き方をする人に変わっていってこそ、身近な人に教えが伝わっていきます。
これは言い換えれば我を張らないということです。
◇神慮として頂く
「自分ができていなければ」と教えて頂いて、どれだけ変わることができたか。我を張った欲な気持ちで自分を中心に物事を見て、不足不満や批判ばかりしていないで、すべてを神慮として頂く気持ちでこそ、教祖の教えに素直に従って生きる人間に変わっていけるのです。
人間が変わることや、霊魂を清らかにしていくことの難しさをまず知っていく。これを60周年の節目にやっていって頂きたいと思います。
◇浄心の姿勢を確立せよ
参拝数と標語普及の倍増を目標に動き出して3年目、今年は5年計画の真ん中の年です。60年と真ん中の年が重なったこの年にまず行うべきことは何か。
それは「浄心」です。自然社の信仰の目標は浄心です。毎朝教堂で浄心行を行われていますが、自分の霊魂(心)を浄めるには、自分を知っていくしかありません。
自分はどんな癖を持っているかを知らなければ、浄心のしようがない。ありのままの自分を知りたいという求める心を持って、霊魂(心)を浄めていく姿勢を確立して頂きたいと思います。
◇立場への自覚
今年という年について神様からお教え頂いたことを申し上げます。
まず「目的意識をはっきり持ってこまねずみのように忙しくまめに働く」こと。
そして「立場をわきまえてけじめをつけて生きていくことを強く求められている年である」ということ。
それには立場に対する自覚を深めることです。人は一つの立場だけを生きているわけではありません。年齢を重ねると立場が増えます。その時そのとき、自分はどの立場にあるかをわきまえる。それが立場に対する自覚です。
家ではお父さんとして大事なことを決める立場にあっても、外でそうではない立場にあるときは人の意見を聞くというように、今はどんな立場にあるかをわきまえることが大事なのです。
立場を全うしていくとは、頂いている立場で精一杯にお役に立っていく、ということです。
役に立つとは、人に信頼され、あの人に任せておけば大丈夫と安心してもらえるということです。そういう生き方に努めていく年です。
◇けじめをつけられる
もう一つ厳しいことを教えられています。
それは、「立場をきちんと生きないで、いきたりなかったり、いき過ぎたりしていると、けじめをつけられる年である」ということです。
やり足りなかったりしていると、けじめをつけら
れてしまいます。
けじめをつけられるというのは、頂いている立場でのことがいい加減であることを重ねていると、神様から立場を取り上げられるということです。
そして、物事の善し悪しが明らかになっていく、何となくで生きることは許されないということです。
何となくとか、だれかに助けてもらったりとか、お茶を濁してごまかしてしまったりするようなことで過ごしてきたりしたこと。また、あの人に言ってもやってくれないからしょうがない、ということで何となく通ってきたことが、許されないのです。
けじめをつけて生きることを強く求められる年であり、けじめをつけられてしまう厳しい年であるということです。
◇何となくでは
もう一回申し上げます。
「目的意識をはっきり持ってこまねずみのように忙しくまめに働いていくこと」「立場をわきまえてけじめをつけて生きていくことを強く求められている
年である」
それには三箇条あります。
*立場に対する自覚。
*立場をわきまえる。
*自分の立場を全うして役に立つ。
いきたりない、いきすぎるについてのけじめをつけられる年であるということは、物事の善し悪しが明らかになっていく年である、ということです。
何となくで生きることは許されない、けじめをつけて生きることを強く求められる年であり、またけじめをつけられてしまう厳しい年でもある、今年はそういう年です。
◇さらに進める
私たちは浄心を大目標に精進していますが、これを目的に、人に信頼してもらえ、安心してもらえ、喜んでもらえる人になっていけば、必ず心が浄まっていきます。
けじめをつけて生きることを心の中心に置いて、真剣勝負でこの一年を生き抜いて頂きたいと思います。
去年の「思い切って踏みだそう」という信仰実行目標は、去年で終わりではなく、今年その先を続いて生きることになります。去年決めた事を踏まえて、今年はその上にさらに自分の浄心を進めて生きる、素晴らしい一年にして頂きたいと思います。
◇紅白のお餅
そして紅白のお餅は、神様を心に感じ、神の恵みを頂くという心で頂てください。
本宮でお正月にお供えして参拝者に授与した紅白のお餅は、神や先祖の護りを心に感じる、そういうことに道をつけて頂けるお餅です。
神様はおられると信じていることと、神様を心に感じることは違います。頭で信じて体全部で信じているだけでなく、神様を心に感じるようになって頂きたいと思います。
・ ◇ ・
教祖年祭の祝詞は奉書紙に書かれています。文章が長いため字が小さくて、その上、奉書紙は柔らかいので、強い風の中では、持っている祝詞が折れて読めなくなります。
昨年はそれで困ったことを、奏上中に思い出しました。
固い紙に変えて頂くことを言い忘れていたのですが、今年は風が吹きませんでした。
祝詞を奏上している時、そのこと思い出して「有り難いなぁ」と思いました。これは「神を心に感じる」ということだと思います。
私たちは神様に守られて生きていますが、何でもないときにフッと神や先祖の護りを心に感じる。そういうことに道をつけて頂けるお餅です。