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平成18年
今年はどういう年になるか
年間を通じて心得るべきこと
教祖年祭 教主御親教 要旨
平成18年2月4日〜平成19年2月3日迄
形あるものを現すお力を信じ一心に祈る


 ▼やり出すのによい年
 今年という年について申しあげます。
「今年は、なかなかやり出せぬ容易に実現しがたいことについて、長期的に見て考えて、やり出すことを始めるのに良い、ふさわしい年である」ということです。
 やろうと思ってもなかなかやり出せないこと、踏み切れないことがありますが、なかなかやり出せない、簡単には実現しがたいことについて、長期的に見て、やり出したり始めたりするのにふさわしい年であるということです。
 手を付けなければいけないのだけれど、長年手を


付けられないでいることが、個人的にも組織的にも社会的にも、問題としても、事柄としても、物としてもあると思います。
▼長年の懸案に手を付ける
 女性で言えば、片付けとか、ここを何とかしたいと思っていながら、一年延ばしで奥の方へ押し込んでしまっているようなことなどです。
 組織として、このままではいけないと思いながらも手を付けられないで「長年の懸案となっている問題について、今年は思い切って手を付けて、実現に向けて踏み出すことが求められている。それができる年である」ということです。
 考えているばかりでなく、思い切って積極的に踏み出せば、実現に向けて動き出す年であるということです。
 容易に実現しがたい事について、今年一年ということではなく、何年計画でこの方向へ持っていこうとか、長期的に考えてやり出すということです。
 ▼協力、助けを頂いて
 そして、「世界的にも国家的にも、個人でも、簡


単に片付けられない難しい色々の事がある年です。一人の力では片付けられないことも、一人の力ではなく互いの協力、親子、兄妹、組織、近隣、いろんな形で互いの協力、助けで乗り越えていくとよい」ということです。
 ▼人の働きを尊ぶ
 そこで、何が今年一年で身に付くかというと、人の働きを尊ぶ、ということです。
 神様から頂いてきている能力を精一杯発揮して、自分の能力を全開で役立てていけたらいいのだけれど、それがなかなかできない。
 ふだんのテストは良いのに、合否が決まるという時になると、緊張したり忘れたりして失敗する。大事な場面で持てる力を全開できないと、自分も悔しいし周りにも迷惑をかけます。
 そんな時、自分の力を精一杯出して、乗り越えるため、人の助けを借り、人の力を頂くことです。
 そこに心がいくには、人の協力や人の働きを頂いて自分の働き生活が成り立っていることを、しっかり感じていくことが大事です。


「己を虚しうしてひとを尊ぶ」という人間としての基本。人の働きを感じ、人の働きが分かり、認めてこそ、自分らしく御用に立てるようになるということです。
 今年は非常に大変な事もあるけれど、思い切ってスタートも切れるし、自分が頂いている力を、人の助けを頂いて精一杯役立てていける、素晴らしい恵みの年でもあります。
 ▼むすびの餅
 今年「御神饌」の紅白のお餅をお浄めした時、今年の餅は「むすびの餅である」むすびの力を頂いているお餅であると教えて頂きました。むすびの力を頂いているお餅ですから「神様の力を頂く」と尊んでお餅を頂いてください。
 むすびの力とは神訓二箇条目に「かみはむすびである」とありますが、神様は、形も何にも無い所に物を発生するお力であるということです。事が起きたとき神様が応援して下さって、考えられない力が付いて、ふだんは跳び越えられない所でも越えられるというように、常識や計算では考えられないもの


を形に現すということです。
「今年は神様の『むすび』という生み出す力、実現する力、新たなものを発生させる力、形あるものを現すというお力を信じて、一心に祈っていくことが大切な年」です。
 ▼癖や弱点についても
 5年間の決意目標「教堂参拝と新生活標語普及の倍増」に踏みだして一年過ぎました。
 これは、皆が気持ちを一つにしてやっていくことが大切ですが、スタートに乗り遅れた方もあるようです。
 浄心行は自然社の信仰の基本ですから、新しい年から思い切って踏み出して浄心行に参拝しましょう。朝詣りができない人は昼詣り等お参りできる時に参拝しましょう。
 浄心行に参拝して、教話や体験談を聞き、その時そのとき、日々新たな気持ちで教えを頂くことです。
     ◎
 教えを生活にどう生かしていけばよいか、話を一


回聞いて分かるものではありません。「みおしえ」を実践するため、教えをどうとらえ、どう頂いていけばよいか、それには教話や体験談を何回も聞いていくことです。
 こんな事をしていたらよくないと分かっていながら、止められないことがあると思います。いけないと分かっていても、気持ちや生き方をなかなか変えられないで苦しんでいるのが人間なのです。
 今年は容易にできないものを思い切ってやる年であり、それを求められているということは、自分の癖や弱点についても、その気になってやっていけば神様の応援があるということです。
 ▼できる年である
「むすび」という神の生み出す力を信じ、そのお力を頂いて、自分の立場、職業など今置かれている環境の中で、実行、実現しがたい事を一つ、一心に願って実現へ踏み出して頂きたいと思います。
 一年計画ではなく何年か掛けて実現するため、踏み出す年にすれば良いと思います。そしたら追い風を受けて、非常に進みやすい年です。


     ◎
 もう一回申し上げます。
「今年はなかなかやり出せぬ、容易に実現しがたいことについて、長期的に見て考えてやり出すことを始めるにふさわしい年である」
「長年の懸案、手を付けられずにいることについて思い切って手を付け踏み出す。思い切って実現に向けて踏み出す、これを求められている。それができる年である」
 できる年であるとまで言って頂いているのですから、なかなか変えられないで、苦しんで嫌だと思っている自分の心癖についても、踏みだす年にして頂きたいと思います。
     ◎
 難しい事が非常に多い年ですが、自分の力だけではなく互いの協力、助けを頂いて乗り越えていこうと、人の働きを尊ぶことを心に入れて頂きたいと思います。
 神様の、形も何もないところに新しいものを発生する霊妙なお力、実現の力を信じて、一心に願い、


祈る、一歩を踏み出して、幸せな方向に進んでいって頂きたいと思います。